【#25】2026 FALL / WINTER LEARNING FROM JAPAN

Subcultureはこれまで、アメリカのユースカルチャー、ヴィンテージクローズなど自分たちが好きで影響を受けたカルチャーをベースに、服作りを続けてきました。
その根本は今後も変わりません。
ただ、ブランドを続けていく中で、自分たちの土台を支えて頂いている「日本のもの作り」により一層目を向けたいと思うようにもなりました。
日本には、長い時間をかけて受け継がれてきた技術があります。
染色、織物、縫製、そのいずれにも古来から受け継がれてきた伝統的な技法が未だに息づいています。
知っているつもりでも、実際にその土地へ足を運び、職人の話を聞き、その手仕事を目の前で見ると、まだまだ新たな発見に驚かされるばかりです。
2026 FALL / WINTERシーズンよりSubcultureでは、少しずつ日本各地のもの作りの現場を訪ね、その土地に残る技術や文化を学びながら、これからの服作りに向き合っていきたいと思っています。
藍を知る

“メイド・イン・ジャパン”を再考するにあたり、今回最初に向き合ったのが<藍>でした。
日本の古き良き染色技法であり、Subcultureとして初めてトライをする藍染。
日本人の手掛けるアメカジファッションには愛称の良さもあり兼ねてから重宝されてきたカテゴリーの一つでもあります。
今回、実際に工場へ伺う機会に恵まれため、染めの工程を間近で拝見させて貰えることに。
現場に行くと、職人が手作業で糸を染料に浸し、引き上げ、空気に触れさせている。
この工程を数回繰り返すことで、少しずつ色が染まっていくとのこと。
一回、三回、五回、七回、九回……、染めを重ねる毎に、淡い青から、黒にも似た深い藍の色へと変化していく。
藍染は同じ染料でも、染める回数や時間、気候、手の温度などによって仕上がりが一つひとつ異なる。
そのため、完成した生地だけを見ていた時には分からなかったことが、現場に伺ったことでよりクリアに、そしてリアルになった。
現場へ赴き解像度を高める時間は何事にも変え難く、改めて現場へ行くことがいかに重要であるかを認識させられるのです。
糸から、生地へ

染め上げられた糸は、次の職人の元へ。
もの作りのバトンはリレー形式で渡されていきます。
整えられ、織機に掛けられ、一本一本の糸が丁寧にゆっくりと一枚の生地へと形を変えていくのです。
工場に並ぶ数々の古い織機、長い時間使いこまれてきた道具類、そしてそれを扱う職人。
そのすべてが有機的に絡み合って、ようやく物の姿がイメージできる様になります。
生産効率だけを考えれば、もっと早く、もっと均一に作る方法が沢山存在します。
しかしながら、Subcultureでは非効率で生産速度も決して早くない手法を採用していきたいのです。
例えば、その土地土地で長く続いてきた方法だからこそ生まれる色や風合いというものは代替えが存在しないからです。
今回、実際に現場を訪れて強く感じたのは、日本で作るということと、日本のもの作りを知るということは、同義ではないということでした。
日本で服を作るということ。

Subcultureのルーツにあるのは、これからも変わらずアメリカン・ヴィンテージです。
ヴィンテージデニム、ワークウェア、ミリタリーウェア、レザーガーメント。
好きで追い続けてきたものは変わりません。
ただ、それを日本でもの作りをするのであれば、我々はもっと日本のことを知ってもいいのではないか。
こうした感覚が日毎に増えていったのが今シーズンのもの作りに着手するタイミングでした。
日本ならではのもの作りができる土地土地に赴き、現場で独自の技法や技術を拝見し、職人の話を聞き、実際に仕上がった物に触れてみる。
そして、現場で学んだものをそのまま使うのではなく、Subcultureなりの解釈で服へと落とし込んでいく。
今回の藍も、その一つでした。
一度で全てを完成させようとは考えていません。
これからも少しずつ日本各地を訪ね、染めや織りだけでなく、さまざまな伝統や技術に触れていきたいと思っています。
何を見て、何を感じ、それがSubcultureのもの作りにどう影響していくのか。
自分たちも、未来のことまでは分かりません。
だからこそ、実際に足を運び、学び続けていきたいと思っているのです。
2026 FALL / WINTER。
Subcultureの新たなもの作りが幕を開けます。

