【#8】ROCKY MOUNTAIN FEATHER BED × SUBCULTURE ― 幻を再構築する、SILVER925の輝き ―
幻と呼ばれたアメリカのカウボーイギア

ヴィンテージ市場で高値取引が続くブランドの一つに、
**Rocky Mountain Feather Bed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)**がある。
米国・ワイオミング州ジャクソンで誕生し、
カウボーイのための防寒着としてブランドは高い人気を誇るものの、
一度はブランド自体が消滅する事態に。
当時を知る関係者も年々減少する中で、
その存在は“幻”として、ヴィンテージ市場では当時物が高額取引されるようになった。
こうした状況の中、
日本を代表するヴィンテージ・マスターの一人、寺本欣二氏がブランドホルダーとなり、
奇跡の復活を遂げたことで、
Rocky Mountain Feather Bedは再び息を吹き返すことになったのだ。
代表モデル「Cristy(クリスティ)」をアレンジする
前述の通り、RMFBはここ日本で復活を果たし、
瞬く間に国内だけでなく海外にまでブランドを広げていく。
その道程で数多くのブランドとのコラボレーションも実現してきた背景がある。
そこで注目を集めてきたのが、
ブランドを象徴するモデル 「Cristy(クリスティ)」。
襟にボアが付属し、ウエスタンヨークのカッティングが印象的なモデルだ。
このモデルをヴィンテージで何度も目にしてきた
SUBCULTURE代表・瀬尾がコラボレーションのオファーをしたのも、ある種納得ができる。
アメリカン・ヴィンテージの世界観へ深いリスペクトを持つSUBCULTUREだけに、
どうしても**ファーストタッチのモデルは「Cristy」**が外せなかったのだ。
アーバンにも、モダンにも、ハードにもこなせる多彩さを発揮

ブランドを代表するアイテムの一つ、
チェックシャツと抜群のコンビネーションを発揮する本モデル。
配色もソリッドで仕上げてあるので、
色柄物のアイテムとも難なくマッチングする。
完成されたムードに、ブランドらしさをプラス

完成されたRMFBのシルエットを活かし、
アレンジを加えたのはフロントのボタンパーツのみ。
SUBCULTUREが自ら製作したSILVER 925製のオリジナルコンチョを
スナップボタンとして採用し、クラシックな中にモダンな表情を加えた。
ヨークに配置したレザー、身頃のナイロンのコンビネーションパターンは
インラインを踏襲し、配色のコンビネーションをソリッドで仕上げたデザイン。
わずかな差ながら、絶妙なアレンジが効いている。
エピローグ ― 銀が語るもの
何も変えない。けれど、確実に違う。
その「違い」を語るのが、SILVER925の光だ。
時を経てくすみ、傷つきながらも、
着る人とともに“味わい”を深めていく。
それはSUBCULTUREがずっと大切にしてきた哲学――
「素材に魂を宿す」という姿勢そのものでもある。
このコラボレーションモデルは、
わずか25枚限定生産。

量産ではなく、一着ずつ職人の手によって仕上げられた証。
この数字は、単なる限定数ではなく、
“文化として残すにふさわしい数”として決められたものだ。
